コメント
●有栖川ケイのDOKIDOKI突撃レポート!!★福山潤 編★●

有栖川 :わたしが一番最初に福山潤君に会ったのって、すごい昔なんですよ。 福山潤さん
福山 :そうですね、はい。
有栖川 :『卒業M』の時に。
福山 :『もういちどラビリンス』
有栖川 :サブキャラの多いお話だったんですが、その中でもとても印象に残っていて。今年で八年目くらいですか?
福山 :今年の4月で丸7年になって、8年目になるんですよ。
有栖川 :セイントの前にも、いくつかの作品でご一緒させていただきましたが、ようやく腰をすえて一緒にお仕事できるなって感じなんです。
 セイントでの登場がドラマCDの4枚目『SIGN』からということで、新しく加わった時の印象であるとか、キャラクター的に自分がこれまで演じてきたキャラクターとの違いであるとかそういったものをお聞かせ願えればなと。
福山 :そうですね、菅沼久義君が天使のしっぽで主人公やってたじゃないですか。それで四聖獣が敵役だったとか聞いてて。で、最初に『わがままプリズナー』の中でテレビ番組みたいな感じで四聖獣が……。
有栖川 :そうなんですよ(笑)
福山 :四聖獣っていうのがあるんだなとは知ってたんです。
そのあと実はセイント・ビーストの1stパーティに遊びに行ったことがあって……その時はまさか、自分が参加するとは思ってなかったんで、普通に楽しんでました(笑)
で、『SIGN』から参加させていただいたんですけど、パンドラみたいなタイプのキャラクターはそんなにやったことがなかったんですよ。多いタイプってのは結構……。
有栖川 :熱血系ですか? 少年腕白系?(笑)
福山 :そうですね、必ずどっか抜けてたり、へなちょこになる役とか多かったんですけど、その辺はシヴァが担当してくれますから(笑)。パンドラってゼウスとかユダにはかなわないけど、シヴァとか使って何とかやろうっていう部分で、自分のできる範囲とできない範囲がはっきりしてるじゃないですか。これまでは最後は決めてくれるんですけど、経緯は見てて笑える展開のキャラクターが多かったので、パンドラみたいに、自分を崩さないキャラっていうのはなんとなく新鮮なんですよね。
有栖川 :パンドラってギリシャ神話の中では女性じゃないですか。それをだぶらせて、女の子っぽくしてくださいとあさぎ先生にお願いしたんです。けれども、そういった外見とはうらはらの芯の強さやしたたかさが出せればいいなぁと思いながら、シナリオを進めていて……。
今回出るカップリングCDに同時収録したトークノベル『美しさゆえに穢れゆくこころ』の中でユダとパンドラの出会いを書いたんですが、パンドラは賢いんだけれども、身体能力では劣っていて、ほかの天使たちにいじめられていたんです。それを神官になることで覆したという部分で、彼は今のシヴァの不憫さを昔の自分に重ねてるんですよね。こういうパンドラの弱さの部分もいずれ入れていきたいと思っているんですが、演じ手として、今後の予想というか、思うものはありますか?
福山 :『SIGN』で、下界に箱を持っていってさあどうなるのかっていうのがいろいろ想像できますよね。ただ、シヴァがどう動くかで変わってくるなとは思います。シヴァがどういう失敗をするのかとか、逆にパンドラが失敗してシヴァになすりつけるのかとか(笑)いろいろ想像できるんですけど、最後にはパンドラにもシヴァにもいい方向には進まないだろうなとは思いますね。
有栖川 :今、セイントの話を書いている中で苦労しているのは、シヴァをいかに不憫にするかというのと、ゼウスをいかに変態にするかというのがあるんですよ(苦笑)。パンドラはゼウスに一番近いところにいる天使ですが、演じる側として神殿のイメージとかありますか?
福山 :そうですね、『SIGN』の時には、ユダの台詞で神殿の中では薄衣一枚だとか(笑)おっ? どういう格好なんだっていう(笑)。しかも、ゼウスもどんどん変態キャラの方向にいっちゃってるんで、これは神聖な場所なのか、淫らな場所なのか(笑)
有栖川 :神聖と淫らは表裏一体ということで(笑)
福山 :今、神官として出てきてるのってパンドラだけじゃないですか。じゃあ、他の神官たちはどうなんだとか、神官同士の関係はどうなんだとかは興味ありますよね。そういうのが出てくれば、神殿の中もわかりやすくなるのかなと思います。それは部屋があって、どんな広さでっていうディティールとかじゃなく、泉の間でパンドラがシヴァをおもちゃにしている描写とか、そういうディティールがあれば、神殿の中が見えるかなと思いますね。
有栖川 :セイントは一般作ですが、どこかに妖しい部分とか、あのあとどうなったんだろうっていう余韻などが残るように書いているんです。演じられていて、こうなるといいなぁとかこういうのはいやだなぁとか、思われるところはありますか?
福山 :やっぱり、寸止めが一番おもしろいじゃないですか。答えを出したとたんにその段階で……。天使って中性的なものですから、メンタルな恋愛を抱いてもおかしくはないので、違和感はないと思います。ただ、それが肉体的なものになると、作品の中で答えが出ちゃうので、かえって面白くないのかなと。
一番ミステリアスで、みんなからも慕われてて頼られてるのはユダじゃないですか。パンドラもユダから目をそむけようにもそむけられないし、ゼウスも離れていくものを縛りたいっていう……。だから、ゴウとガイくらいが「眼中にねえ」っていう(笑)
有栖川 :そうなんですよね(笑)
福山 :台風の目はユダで、ゴウとガイ以外は、ユダの一挙手一投足に反応しちゃう。
で、みんなが翻弄されてく姿っていうのは……逆にユダはどうなのか……。ユダが意地悪なとこを抱いて、全員に気のあるそぶりを見せれば、全員がいっちゃうはずなんですけど、ゴウとガイはいかないんだろうなって。
有栖川 :あのふたりはほんとに……。
福山 :職務か食い気か(笑)
有栖川 :私の中で、ゴウって王道ヒーローなんです。だから、煩悩とか邪道な部分が入れにくくて。つい達観しているようなキャラになってしまう。ガイは吉野くんもよく言ってますけど、にぎやかしということで、ともすれば暗くなりがちな話を明るくする要因なんですよね。
福山 :でも、そういうニュートラルなキャラがいるから、本編に引き戻せるっていうのがありますよね。
仮にパンドラとシヴァとルカとユダとゼウスがメインになってくと、どうしても、ユダの取り合いになっちゃうし、パンドラもシヴァをいけない方向にっていう画策だらけになっちゃうと思うんですよね。
だから、しっかり四聖獣っていうのがあるから、シヴァとかパンドラとかゼウスとかがどんどん幅を広げられるのかなって。メインのゴウがしっかり、そこの立ち位置に留まっているからこそ、できることじゃないですか、その辺。

→→次のページへ
 
更新一覧
2007/04/19
2006/04/28
2006/04/11
2005/08/05
2005/04/26
2004/12/10(1)
2004/12/10(2)
2004/09/03
2004/04/12
2004/02/03
2003/11/26
2003/07/11
2003/04/07
2003/02/27
2002/11/22(1)
2002/11/22(2)
2002/04/16(1)
2002/04/16(2)
2001/08/08