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●有栖川ケイのDOKI DOKI突撃レポート!! ★宮田幸季編★●
(ワンダバスタイル)
2003年4月からスタートのアニメ「ワンダバスタイル」の、主人公『九十九科学』を演じている『宮田幸季』さんに、アニメ収録直後のところをインタビューしてきました!

有栖川 :本日はお疲れさまでした。
宮田 :お疲れさまでした。
有栖川 :『ワンダバスタイル』第1話のアフレコを終えて、どうでしたか?
宮田
:そうですね、一言でいえば『ハイテンションな作品だな』というのは感じましたね。普通のアニメだと、セリフとセリフのあいだに間があったりとか、音楽を聴かせる部分があったりとかって多いと思うんですね。
有栖川 :そうですね。ワンダバはセリフまわしで、畳み込んで行きますモノね。
宮田 :第1話は本当に次から次へと場面が変わりつつ、掛詞の様な感じで。別場面で別シチュエーションで展開していくっていうのが、多分見ている人も飽きないんじゃないかな? ハイテンションでドタバタして……うん、あの、まぁやっている方としては汗だくなんですけど(笑)。見ている人はきっと飽きないで、面白おかしく見れるんじゃないかなと思いますね。
有栖川 :汗だくというのは、主にどのあたりで?
宮田 :普通に話していても、一言が長かったりとか、キクとの掛け合いがボケ・ツッコミだったりするんで、結構声を張りあげたりして。あとマイケル花形のあのテンションと(笑)。負けじと出ようとするので、みんなも負けじと出るんですよ。多分、僕だけじゃなく、みなさんも汗だくになっていると思うんですけど(笑)。ええ。
有栖川 :最初にオーディションがあって、ちょこちょこ情報が流れていって、で、台本をもらって、今回アニメーションをご覧になって、持っていたイメージとか印象の変化みたいなものがあったら教えて下さい。
宮田 :そうですね。オーディションの時が、長いセリフがバッと、半ページくらいあったんで。しかも、それが独白というか解説だけだったじゃないですか。普通オーディション原稿って掛け合いゼリフが多くて、その掛け合いゼリフで喜怒哀楽が入ったりするんですね。でも、解説や説明ゼリフっていうのは、非常にキャラが掴みにくいんですよ。なんで『どんなものなのかな?』って……まぁわかんなかったんですけども。今回、第1話だけ台本を見させていただいた時点での感想としては、さらっと無理な事を言っちゃう少年かなぁという事ですね。あと普通の日常会話でも、自然に難しい言葉を使うというかポロリと出てしまう。考えずに普通に出てくるところが末恐ろしいなぁっていうか(笑)。……13歳にしてもう天才なのに、今後どういった大人になっていくのかなぁ……というのは感じましたね。
有栖川 :絵的な感じはどうですか?
宮田 :カラーで見た感じでは、やっぱり『あっカラーでみるといいな!』という、まぁその一言なんですけども(笑)。かっこいいなとも思いましたね。もうちょっとお子さま、お子さまチックしてて、ちょっとダサダサな理系な……。
有栖川 :学者バカっていうか、ただそれ一筋でという……。
宮田 :そうです、そうです、そうです。ただ実験に没頭するような、そういうイメージがあったんですけど、絵で見たら、おしゃれで、言うこともちょっとこまっしゃくれてて、大人からすると『小生意気なガキ』と言われるんだろうなっていう。多分そのギャップが面白いんでしょうね。見ている方としても。
有栖川 :今回は、お話にも出たんですけど長ゼリフが多いですよね。
宮田 :そうですね。アニメーションで、あれだけ長い説明ゼリフっていうのは珍しいですね。ナレーションとかではよくありますけど。
有栖川 :そうですよね。
宮田 :ナレーションだと、どちらかというと自分の感情を乗せたりするんですが、でもアニメーションだと、そのキャラクターでの独白になるわけじゃないですか。喜怒哀楽を乗せつつの長ゼリフで、ギャグアニメでこういった役・形のものは珍しいんじゃないかな……。さっきの話に戻りますけど『ワンダバスタイル』はギャグアニメなんだろうなとは思ったんですけど、こんな難しいセリフ満載のギャグアニメだとは思わなかったんですよ。もっと砕けた感じでセリフを言うのかなと思ったら、普通に大真面目に難しい内容のセリフがあって。もうちょっとバカっぽい事をいう間の抜けた、13歳かと思ってました。……でも、やってることは間が抜けてますけどね。
有栖川 :話は変わりますが、宮田君って、すごくいろんな声を出せるなぁと思っていて。
宮田 :いやいやそんな事ないです。
有栖川 :その秘訣みたいなものを教えて下さい。
宮田 :ええ!? 本人はあんまり意識してないんです。こういう声を出そうっていうよりも、絵のあるものや、絵のない自分の中で想像したキャラクターっていうのは、インスピレーションで出る声がそのキャラクターの声なんですよ。『作っちゃえ!』っていう作り声もありますけど、もちろん。そうですね、インスピレーションで出した声で、自分が演じていて気持ち悪くない声が、そのキャラクターの声かなと思うんですよ。だから秘訣っていうのも特になくて……『あっこの声じゃないな』っていうのもわかるし、『あっこれだったら演じていて気持ちいいな』っていう、トーンというのがあるんで。……自分の中で声を出して違和感があるとすごい気持ち悪いんですよ。そういう時は、そのキャラに近づこう、近づこうと無理している自分がいたりして……。人間って声はある程度限られていると思うんですけど……そうですね、自分の気持ちいいトーンで出た声が、そのキャラクターと一体になった時じゃないかな。気持ちも乗せられるし。
有栖川 :ホントにもう、器用に演じ分けられているなぁと思って、で、地声とも違うし、私はあまり詳しくないんですけども、レイとも違うし、レイの少年時代の時とも違うし、なんかホントにすごく九十九がいいキャラクターになっていくなぁという気がして。
宮田 :ホントですか。がんばります。
有栖川 :少年っていうと、業界的にイコール女性。少年はもう女性がやるもんだ!っていうのがあって、今回のオーディションもそういうニュアンスがあったんですけど、私は違う考え方。男の子キャラは、男性声優に同性ならではの解釈で演じてもらいたいなと思ってるんです。
宮田 :はい、そうですね。なんか自分の経験を出せるっていうのは、正直プラスな部分かなって思いますね。例えば13歳の少年っていったら、自分の13歳はどうだったかな?っていう事、プラス周りの友達だとかっていうのを考えて、だいたい想像がつくんですよ。中学校一年か二年あたりの自分や周りの友達が、どんな考えだったのかとか、どういう生活をしていたのかっていうのは、照らし合わすことが出来て……想像ではないんですよね。女性が男を演じるのは想像じゃないですか。自分が経験してないわけですから。演じる上で経験もプラス出来るかなぁっていうのは、いいと思いますね。逆に言ってしまうと、男で女の人の声をやるってなると、それは想像でしかないと思うんですよ。こういうキャラクターでこういうふうに『作って』みたいな。こういう風な感じでつくったら、きっと綺麗な感じで聞こえるかな? とか美人に出来るかな? とか可愛らしく出来るかな? とかね。まぁ男で女の人のキャラって、あんまりないと思いますけど。女性が、少年とか男の子役をやるのは、多分そういう感覚なのかなぁと思いますね。
有栖川 :ウチのこれまでの美少女アニメ……『天使のしっぽ』もそうだと思うんですが主人公に自我がないというか、まわりに巻き込まれて進んで行く話が多かったんです。今回九十九は自分の意志をキチッと持って、誰にも振り回されることなく、物事を成し遂げようとする。外見は可愛いんだけれども、意志の強い少年をどう演じようとか、こういう所を心懸けたいなとか、こういう風に自分はこのキャラを演じたいなとかいうのは?。
宮田 :九十九は、相手に対して非道いことや、無理な事をいうんですけども、決して悪気があって言っているんじゃないと思うんですよ。マイペースなんでしょうね。13歳ならではの無邪気な様で、さらっと悪気無く言えたらいいなとは思いますね。ある程度、知恵がついて大人になったら、裏を考えて命令して無理なことをさせたりするんでしょうけど。九十九は端から見れば『わぁ、非道い事してる』っていうキャラクターになればいいかなぁとは思いますね。決して悪い子ではないと思うんで……。子供って意外と残酷だったりするじゃないですか? ネコをバーンと落としたりとか、犬をボカンと叩いたりとか。でも、本人は悪気があってではなく、純粋だからやっちゃうみたいな、紙一重な部分があると思うんですね。そういった部分に九十九君の知識をプラス出来たらいいなとは思いますね。
有栖川 :あとはおきまりなんですけども、ファンの方に向けてメッセージをお願いします。
宮田

:第1話を終えたばっかりなんですけども、はっきり言って最後どうなるのか? 第2話も想像つきません(笑)。やっている側としても、先がどうなるのか、展開が楽しみなんで、多分見ている方も同じ気持ちで、ハラハラドキドキ……してくれるんじゃないかなと思います。『ワンダバスタイル』に出てくるキャラクターはみんな個性的で、ボケ・ツッコミ盛りだくさんなんで、このキャラクター達がどんなドタバタを……ハプニングを起こしてくれるのか、僕自身も楽しみですね。今後の展開をお見逃しなく! 一緒にドキドキしながら先を見守ってください!!。
有栖川 :ありがとうございました。
宮田 :ありがとうございました。

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