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有栖川 |
:おふたりには以前、ワンダーファーム作品の『こすぷれCOMPLEX』から、色々お仕事をお願いしているんですけども、前回に引き続き千葉さんには弾けた役をということで(笑)。そして今回も清水さんには、かわいいキャラクター、女の子の方の主人公をお願いしました。 |
清水 |
:あ、そうなんですか?(笑) |
有栖川 |
:出番も一番多いと思うんですけど。 |
清水 |
:いっぱい喋るなぁとは思っていたんですけど、みっくすJUICEが女の子の主人公だと思っていたから……。 |
有栖川 |
:作品的にはキクちゃんが女の子の主人公で、九十九博士の側で騒ぎながら進んでいくという事なんです。今回の役所というか、演じてみて感じたことであるとか、自分なりに『こういう風に演じているんだ』という部分をお聞かせ願えればと思います。 |
千葉 |
:作品そのものも明るくて、ハチャメチャなところがありますよね。今回は『こすぷれCOMPLEX』の頃より年齢が上がっているとはいえ、似たようなちょっとキレてるというか……若干ねじが抜けてるような役所で、変な奴っていうのが一番分かり易いんじゃないかと思うんですね。変な奴をやってます(笑)。だからこそなんですが、何回か喋らせていただいている中で、とにかく攻めに攻めて作品をもり立てる為にも、みっくすJUICEやキクちゃんとか、九十九博士とか彼らの周りで、とにかく迷惑な存在になってやろうかと(笑)。実際迷惑掛けて入るんですけどね。あのそれでも許される部分というのがあるし、許されない部分というのもあると思うんですけど、そのドンドンドンドンそういうところを攻めていくことによって、作品の邪魔にならない程度にっていうところでしょうかね。監督に押さえるところは押さえてもらってというところでやっています。僕は思いきってやれるので、本当にやりやすいです。 |
有栖川 |
:毎回、朝からすごいテンションですよね。 |
千葉 |
:そうですね、テンション上げていかないと、まずそこが根本というのは変ですけど、そこをやっていかないと出来ない役なんじゃないかなと僕は思ったんで。 |
有栖川 |
:第一回目の時から『うぉ〜!』でしょ(笑)。まぁ夕方くらいからの収録でしたら、そのテンションも分かるんですけど、朝10時からの収録で『ああ、朝から凄いなぁ』と思って。 |
千葉 |
:いえいえいえ。 |
清水 |
:『こすぷれCOMPLEX』に引き続き、テンション隊長なんですよね。率先して(テンションを)上げて頂いて、私たちはそれに付いていくっていう。 |
千葉 |
:いやもう、いざオンエアーとなったら、朝の収録も夕方の収録も関係ないじゃないですか。 |
有栖川 |
:お客さんはそうですよね。 |
千葉 |
:だからもうそういう意味では、号令をかける人間じゃないですけど『一緒にやっていこうよ!』という気持ちのままでやってますので、その辺は苦じゃないです。逆に楽しいです。楽しいからテンションが上がっているのかもしれないし。 |
有栖川 |
:清水さんはどういう感じですか? |
清水 |
:そうですね。とにかく可愛い! 見た目が可愛くて、絵を見てて『ああ可愛いなあ』といつも思うんです。初めて人間じゃない役なので、それは単純に嬉しくて。『どういう風に?』って思ったら、すごいハイテンションなんだけど人間ではないっていうことをどこか頭の片隅に置いといて、人間とはそんな変わらないんですけど、ハイテクノロジーって感じで。ちょっとロボットっぽい所を意識して、アナウンスをするときはキチンとしっかりとか常にハイテンションで同じテンションを保って、起伏がそれを出ない……あまり泣きすぎたりしないようにとか、残念がったりしすぎないとか、たまに感情と言っていることが違ったりとか、そういう所を楽しみながら演じています。 |
有栖川 |
:人間は楽しいことがあったら、これくらいまでテンションが上がるけ
れども、やっぱりそこは『人間じゃないから、どんなに上がってもこの程度』みたいな、自分なりの解釈でそういう演じ方ということでしょうか? |
清水 |
:はい。(テンションが)高いことは高いんですけど、起伏が激しくならない。激しくても流れっていうのが、人間の時よりも急激で……。 |
千葉 |
:なんか切り替わりが、この娘も面白いんですよ。笑うところが違う笑いをしたり、泣くところじゃないのに泣いたりとか。感情はもっているんだけど、ポイントポイントで人間と違うところに出るモンですから、それがおかしくって。だからロボットなんだけど人間らしいし、人間らしいんだけどどっかロボット? みたいな、そんな難しいところの演じ分けてるんじゃないかなと思います。 |
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〜ここで原作者六月十三先生が飛び入り参加!〜 |
六月 |
:実はオーディションの時の原稿は最終回のなんですよ……〜と、『ワンダバスタイル』最終回のお話をしていただいたんですが、残念ながら、今回はナイショ…ということで。 |
千葉 |
:凄いことを知ってしまった(笑) |
有栖川 |
:エンディングを知ってしまった(笑) |
千葉 |
:すごく、今ふか〜〜いと思いました。 |
有栖川 |
:ついでに、マイケル花形の名前の由来を…。 |
六月 |
:あの、元々マイケル花形ってハリウッドを目指していたんですよ。花形自身
もスターになろうと思っていたんですよ。 |
千葉 |
:やっぱり。 |
六月 |
:アメリカに渡って、ハリウッドでスターになろうとしたんだけど、失敗した
という。名前は日本で言えば花形スターの花形とマイケル・ジャクソンのマイケルで
『マイケル花形』。そういう芸名なんですよ。 |
千葉 |
:どっかなんかタレントを匂わすようなものが……。 |
清水 |
:アフロだし……。 |
千葉 |
:アフロだし、なんか勘違いしてるような気がするし(笑) |
清水 |
:なんか業界に染まってるっていうのを極端に表したような人間像。 |
千葉 |
:なんでお前、タレントより目立ってるんだ! みたいな(笑)。そんな話があったんですね。なるほど。 |
有栖川 |
:あと、千葉さんって私はあんまり深くは存じないんですが、結構二枚目っていうんですかね、カッコイイ役所が多いような気がするんですよね。そういう中で、完全に三枚目っていうか、こういうキャラはかなり違うような気がするんですけど、どうなのかな?って……。 |
千葉 |
:違うから逆にやりやすいというか、二枚目をやらせていただいている時とはやっぱり全然違うじゃないですか。だからスイッチを切り替えて、三は三で出来るだけのことをドンドンやっていこうという風に感じてるんで、自分の中では何の抵抗もなく、どれだけやれるかな? というのをやっている形です。 |
清水 |
:違いますよ(笑)。あまりにもマイケルとの変貌が凄すぎて。 |
千葉 |
:ああ、確かにね。そういう役もやって楽しんでます。それ以外は別に特に抵抗感とかはないです。 |
有栖川 |
:清水さんもお仕事お忙しそうですけど、前の質問と重複する部分があるんですが、他のキャラクターとのロボットだから云々というわけではなくて、キャラクターとしての演じ分けっていうか、お仕事の中での比較という言い方が正しいのかどうかは分かりませんが、何かそういった部分は? |
清水 |
:私、今ちょうどやらせて頂いている役が、何故かテンションがとにかく高い。常に元気とか、なんか歌うのが多いんですよ。作品中で『アドリブで鼻歌を歌って』と言われて、いつも『どうしよう? どう歌おう』って悩まされているんですけど、なんとここでも歌うシーンがあって(笑)、それはビックリして『なんで私こんなに歌ってばっかり』って、歌が付き物だなぁと思いました(笑)。今やっている別の作品も、見た目も何となくボブでメイド服で可愛いくてテンションも高いって役をやらせて頂いているんです。口調も『です』とか『ます』で……やっぱり同じ人から出る声なので『似ちゃうよ、どうしよう』ってなったんですけど、バックボーンっていうか、生い立ちとか世界観は違うので、なんとかその中でわけなきゃって思いました。声の出し方っていうか、九十九博士が作ってくれたロボットだし、なんだろう? 掃除もしたりするし、そういう面でキクちゃんはもうちょっとしっかりしてて、なんか発音もハッキリしようと思ったんですね。だから可愛らしく、崩す所は崩すんだけど、しっかりとアナウンスをしていたり、機会に指示を与えたりとか博士に報告とかいう時はちゃんと『○○です』ってハッキリ言おうと、発音をしっかりさせようと思ってます。 |
有栖川 |
:最後になるんですけど、ファンの方へのメッセージと、作品に対する思い入れみたいなのがありましたらお願いします。 |
千葉 |
:先ほどご説明があったとおり、結構メチャメチャだったり笑ったりそういうドタバタの賑やかな作品なんですが、実は蓋を開けてみれば奥が深い作品らしいんで、僕もそのへんをこれからは更にかみしめながら続きをやっていきたいと思っております。何回見ても楽しめると思うんで、何回も見て下さい。ありがとうございました。 |
清水 |
作中で『今、むかつくという感情が生まれました』というシーンがあるんですが、私もキクちゃんと一緒にいろんな感情を学びながら、みなさんとみっくすJUICEや博士や花形さんや編成局長やいろんな方々と楽しんで行けたらいいなと思います。ホントにキャラクターひとりひとりに魅力がそれぞれあって、ホントに絵が綺麗なんでオンエアーが楽しみです。是非見て下さい。: |
有栖川 |
:本日はありがとうございました。 |
清水 |
:ありがとうございました。 |
千葉 |
:ありがとうございました。 |