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映画監督を志すも、今はアダルトビデオ制作会社「山本ドリーム企画」の倉庫に住み込みで働いている小津日出生(おづひでお)。
小津は幼馴染の黒澤麻衣を、9年にわたって撮影してきた。しかしラストシーンを空白にしたまま、フィルムは未完で終わっている。
そんな時、小津の元に4年ぶりに麻衣からの連絡が入る。小津の撮影してきたマスターテープを持ってきて欲しいというのだ。
しかし、麻衣との再会を果たした小津を待っていたのは、厳しい現実であった。女優としてのデビューが決まった麻衣。麻衣が所属している大手プロダクションの社長・大島は、小津のフィルムを買い取るという。戸惑う小津に追い討ちをかけるように、麻衣はいう「あなたは映画を作るって口実で、9年もの間、ストーカーみたいに私につきまとったクセに! いつまで経っても映画なんかできないじゃない! だから手切れ金を払おうといってるのに、1千万じゃ足りないの!?」
失意の小津は、出口へと向かって走るのであった。
泥酔して会社に帰ってきた小津。そこで彼が目にしたのは、フィルムに刻まれていた黒澤麻衣そっくりな少女たちであった。 |
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